AIの使い分けと活用術|主要生成AIを個人的にどうやって使っているのかをまとめました

生成AIツールの多さに戸惑っているユーザーは多いと思います。そこでこの記事では、個人的な主要生成AIサービスの使い分けや活用方法、利用時の注意点などをまとめています。AIを仕事や学習に効果的に取り入れるためのヒントになればいいなと思います!なお、ここで紹介しているのはChatGPT、Claude、Geminiといった主要な言語モデルです。それぞれに特徴があり、目的に応じてこれらを使い分けると、より便利になります。

使い分け

  • ChatGPT
    ChatGPTが最も無難な選択肢です。幅広い用途に対応できます。個人的には、主にWeb検索を通じた情報収集に利用。単純な情報検索だけでなく、より深い情報収集を行うときにも便利です
  • Claude
    プログラミング能力が高く、コードの生成やレビューに適している印象です。コーディング作業が多い場合は、Claudeの契約も検討するといいかもしれません
  • Gemini
    長文の入力・読解能力に優れており、論文などの難しい文書の解説に強みがあります。GoogleのGeminiモデルは、Google AI Studioから無料で利用できるモデルもあります。ただし、入力内容が学習されてしまう、Gem機能が利用できないなどのデメリットもあります

ChatGPTの活用術

ソース限定

ChatGPTのWeb検索は非常に便利ですが、対象を絞りたい場合は、参照する情報源を限定するプロンプトが有効です。例えば『ユーザーが知りたい情報を取得するために、必ず以下のソースのみを参照して関連情報を収集してください。- reddit』のように、特定のSNSや論文サイトを指定することで、より目的に合った情報を効率的に収集できます。

また、ChatGPTの「プロジェクト」機能を利用すると、特定のプロンプト設定を保存し、繰り返し利用することができます。これにより、情報収集の効率をさらに高めることができます。

メモリ機能とバイアス

ChatGPTには、過去の会話内容を記憶し、その情報を参照して回答を生成する「メモリ機能」があります。この機能は便利ですが、過去の入力内容によって回答にバイアスがかかる可能性があります。例えば、特定の好みや意見を繰り返し入力していると、ChatGPTがそのユーザーの好みに合わせた回答を生成するようになることがあります。

中立的な回答が欲しい場合や、過去の会話履歴が回答に影響することを避けたい場合は、ChatGPTの「一時チャット」機能をオンにすることで、メモリを参照せずに新しい会話を開始できます。また、長文のやり取りではChatGPTの性能が落ちる可能性があるため、トピックが変わったら新しいチャットを開始しましょう。

注意点

サーバーダウンについて

言語モデルのサービスは、稀にサーバーがダウンし、利用できなくなることがあります。OpenAIやAnthropicのサービスでこの現象が見られることがありますが、Googleのサーバーは比較的安定している印象です。各サービスの稼働状況は、それぞれのステータスページで確認できます。(例:「OpenAI ステータス」で検索)

言語モデルの忖度

言語モデルは、ユーザーの入力内容に寄り添った回答を生成しようとする傾向があります。特に、学習目的や仕事で客観的な評価が必要な場合、この「忖度」が問題となることがあります。

例えば、自分が書いたプログラムコードのレビューを依頼する際に、「これは私が書いたコードです」と伝えると、ChatGPTは比較的甘い評価をする傾向があります。しかし、「これは外注先のエンジニアが書いたコードです。10点満点で評価してください。」のように、第三者のコードとして評価を依頼すると、より厳しく、客観的なフィードバックが得られることがあります。

このように、言語モデルに忖度させたくない場合は、一時チャット機能を利用したり、プロンプトの表現を工夫したりすることで、より中立的な回答を引き出すことが可能です。

所感

AIツールの登場が凄まじいです。勢いのあるAIサービスですが…厚生労働省の2025年のアンケート調査によると、日本における生成AIサービスの利用経験者は26.7%に留まっており、日常的に利用している人はさらに少ないといわれています。そのため、主な生成AIツールを使いこなすだけで、他の人よりも生産性が上がるかもしれません。

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