関数とは?一言で簡単に言うと?
関数という言葉は、数学やコンピューター(プログラミング)で頻繁に使われます。一言でいうならば、「具体的にはよくわからないけど、あるルールに従っているもの」です。
数学における意味
「関数f(x)としたとき……」というような文章をよく見かけます。数学っぽい文章です。これは、具体的にはよくわからないけど、とりあえず、ルールに従って規則正しく答えが決まるもの、ということを漠然と伝えています。
数学は基本的に抽象的な話をしているので、こういったなんだかよくわからない表現が登場します。
xが決まるとyが決まる
関数について調べると数式が高い確率で登場します。下の数式はその一例です。
\[ y=x \] \[ y=x^2 \] \[ y=x+5 \] \[ y=sin(x) \]y=xなのか、y=x+5なのか、はたまた別の数式なのかよくわからないとします。このとき便利な表現が、関数です。「yはxの関数」という言い方には、y=xかもしれないし、y=x+5かもしれないし、全然違うかもしれないという意味が含まれています。ただし、具体的には不明だけど、間違いなく、xが決まればy(答え)がわかるということが約束されています。
数式を使わない例え話
投げ銭をすると、いろいろやってくれる人(ユーチューバーとかインフルエンサーなど)について考えます。その人は、金額によって、やってくれること(お礼)が変わります。
金額 | お礼 |
---|---|
100円 | 特になし |
1000円 | お礼の言葉 |
10000円 | プレゼント |
金額を増やせば、お礼をしてくれます。数式的にいうと、x(金額)が決まればy(お礼)が決まるです。
上の表で示した投げ銭とお礼の関係は、あるひとりの人・Aさんのことを示しています。Bさんは、金額とお礼の関係が違っていたりします。
金額 | お礼 |
---|---|
100円 | 特になし |
2000円 | お礼の言葉 |
8000円 | プレゼント |
Aさん、Bさんだけではなく、Cさん、Dさん…と大勢の人がいて、それぞれ投げ銭とやってくれることの関係が違うとします。色んな関係が存在していて書き切れないほどです。こんなとき、「投げ銭するとお礼が貰えるけど、金額とお礼は人それぞれ」と表現すると思います。これをもしも数学っぽく表現するならば、それは「お礼は金額の関数」になります。
プログラミングにおける意味
C言語やPythonなどのプログラミング言語だけではなく、エクセル(表計算ソフト)などにも関数という言葉が登場します。
コンピューター関係における関数という言葉は、複雑な計算などを簡単にやってくれる便利な機能という意味で使われることが多いです。
例えば、エクセルのSUM関数は、範囲を選択するだけで足し算をしてくれます。この関数がない場合は、すべて手入力で足し算しないといけません。