スターラーの原理と使い方【スターラーバー】

スターラーは磁力を利用した撹拌装置の一種です。化学反応実験などの用途で使われます。
この記事では、原理や使い方をご紹介します。

簡単に説明

マグネチックスターラーは磁力で回転子・撹拌子(スターラーバー)を回転させ溶液を攪拌する装置です。溶液を入れる容器のサイズや形状、溶液の粘度、温度など、様々な条件に合ったスターラーがあります。

スターラー
スターラー:引用

性能

スターラーと撹拌子の性能は下記の項目で決まります。相場は3万円前後です。

スターラー撹拌子
回転数サイズ
撹拌容量材質
マグネット(磁力)マグネット(磁力)

補足

回転数は最大で1500rpmとなります。容量は多くて50リットルほどです。小型のスターラーの場合、1リットル程度となります。
撹拌子の材質はフッ素樹脂やガラスです。どちらも、耐熱性・耐薬品性に優れています。

原理

スターラー本体に磁石が入っており、これが回転することで撹拌子が回ります。磁石の回転にはモーターが使われます。
仕組みはとても単純で、紙を磁石ではさんで、片方を動かすともう片方もついていくるのと同じです。

メカニカルスターラー

モーターで撹拌棒を直接回して撹拌させる装置はメカニカルスターラーと呼ばれます。撹拌棒を溶液の中に入れ撹拌します。マグネチックスターラーとは違い、粘性の高い液体に使え、回転が安定しているという特長があります。しかしながら、装置が重い、位置決めが難しいなどのデメリットもあります。

モーターでわざわざ磁石を回さず、そのままかき回した方が、感覚的には、効率がよさそうです。

使い方

フラスコやビーカーなどの容器に撹拌したい溶液を入れます。そして、容器の中に撹拌子も入れます。撹拌子を入れる際は、容器の破損などを防ぐため、そっと入れるようにします。
スターラーの上にセットしたら、回転数を上げていきます。なお、回転数の上げ方はスターラーによって異なります。回転数を上げる時は、溶液の飛び散りを防ぐため、ゆっくり上げていきます。

終了後は、撹拌子取出棒で撹拌子を取り出します。強力な磁石で撹拌子を固定し、溶液だけを別の容器などに移す方法もあります。危険なので手では取り出さないようにします。

料理

焦げなどを防ぐため、定期的にかき混ぜなければならない料理にスターラーは便利です。料理専用のスターラーもあります。
カルピスやコーヒー・紅茶などをスターラーでかき混ぜると雰囲気が出ます。

注意

スターラーで食品を混ぜる場合は、清潔なスターラーバーを使用してください。

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