一点鎖線の書き方と種類・用途・意味など
一点鎖線とは
JIS B 0001:2019
JIS B 0001:2019
JIS B 0001:2019
機械製図の一点鎖線について、線の描き方、種類、用途などをまとめています。
描き方
一点鎖線は「長線・すき間・極短線・すき間」で描きます。それぞれの長さの定義は次の通りです。
- 長線:24d
- すき間:3d
- 極短線:6d
dは0.25~0.7㎜が用いられます。0.25㎜とした場合、長線12㎜、すき間0.75㎜、極短線1.5㎜となります。
種類
一点鎖線は“細い一点鎖線”と“太い一点鎖線”で違った意味を表すことになります。また、“細い一点鎖線で、端部及び方向の変わる部分を太くしたもの ”という描き方もあります。
- 細い一点鎖線
- 太い一点鎖線
- 細い一点鎖線で、端部及び方向の変わる部分を太くしたもの
太さについて
太さは太線、細線、極太線の3種類に分かれます。具体的な太さは図面に合わせて変わりますが、太線:細線:極太線の太さが2:1:4になるように選ぶというルールがあります。
仮に太線を0.5mmにした場合、細線は0.25mm、極太線は1mmとなります。
用途
一点鎖線の用途は主に5つです。JISに記載の内容は以下の通りです。
細い一点鎖線
- 中心線
- 基準線
- ピッチ線
中心線
図形の中心を表わす場合、および、中心が移動する中心軌跡を表わす場合に用いられます。
基準線
位置決定の明示に用いられます。
下図4.3が基準線です。
ピッチ線
繰返し図形において、ピッチの基準に用いられます。
下図4.4がピッチ線です。
太い一点鎖線
- 特殊指定線
特殊指定線
特殊な加工を施す部分など、特別な要求事項を適用すべき範囲に用いられます。
下図5.1がピッチ線です。
細い一点鎖線で部分的に太くしたもの
- 切断線
切断線
断面図の断面位置を表わすのに用いられます。
上図8.1がピッチ線です。
参考文献
以下の資料を参考にしています。