一点鎖線の書き方と種類・用途・意味など

一点鎖線とは

機械製図の一点鎖線について、線の描き方、種類、用途などをまとめています。

描き方

一点鎖線は「長線・すき間・極短線・すき間」で描きます。それぞれの長さの定義は次の通りです。

  • 長線:24d
  • すき間:3d
  • 極短線:6d

dは0.25~0.7㎜が用いられます。0.25㎜とした場合、長線12㎜、すき間0.75㎜、極短線1.5㎜となります。

種類

一点鎖線は“細い一点鎖線”と“太い一点鎖線”で違った意味を表すことになります。また、“細い一点鎖線で、端部及び方向の変わる部分を太くしたもの ”という描き方もあります。

  1. 細い一点鎖線
  2. 太い一点鎖線
  3. 細い一点鎖線で、端部及び方向の変わる部分を太くしたもの

太さについて

太さは太線、細線、極太線の3種類に分かれます。具体的な太さは図面に合わせて変わりますが、太線:細線:極太線の太さが2:1:4になるように選ぶというルールがあります。
仮に太線を0.5mmにした場合、細線は0.25mm、極太線は1mmとなります。

用途

一点鎖線の用途は主に5つです。JISに記載の内容は以下の通りです。

細い一点鎖線

  1. 中心線
  2. 基準線
  3. ピッチ線

中心線

図形の中心を表わす場合、および、中心が移動する中心軌跡を表わす場合に用いられます。

基準線

位置決定の明示に用いられます。
下図4.3が基準線です。

基準線の例
JIS B 0001:2019

ピッチ線

繰返し図形において、ピッチの基準に用いられます。
下図4.4がピッチ線です。

ピッチ線の例
JIS B 0001:2019

太い一点鎖線

  1. 特殊指定線

特殊指定線

特殊な加工を施す部分など、特別な要求事項を適用すべき範囲に用いられます。
下図5.1がピッチ線です。

特殊指定線の例
JIS B 0001:2019

細い一点鎖線で部分的に太くしたもの

  1. 切断線

切断線

断面図の断面位置を表わすのに用いられます。
上図8.1がピッチ線です。

参考文献

以下の資料を参考にしています。

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