AI時代における個人ブロガーの対策について解説します。AI時代とはいえ、本質的に重要なことは変わっていませんので、方針を大きく変える必要はないでしょう。AIを優秀なアシスタントや補助ツールとして使いこなすことが重要です。

AIの影響
- AIオーバービューの実装
Google検索結果の上部にAIによる概要が表示されるようになり、ユーザーが検索結果のページにアクセスしなくても情報が得られるようになる可能性があります。これにより、キーワードによってはブログへの流入が減少する可能性があります。 - 検索エンジンを使わないユーザーの登場
ユーザーが検索エンジンではなくChatGPTなどのAIに直接質問するケースが増えることで、ブログへのアクセスが減少する可能性があります。 - 記事制作の効率化
AIを活用することで、記事作成のプロセスを効率化できる可能性があります。 - AIに合わせた対策の必要性
いわゆるAIO・GEO・LLMOです。AIに引用されやすいコンテンツを作成するための対策が必要になります。
個人ブロガーのAI対策
『AIで記事を量産する』または『AIにはできない独自性をもたせる』という方針があります。量産は企業のマシンパワーに勝てない場合が多いので、後者の独自性を追求する方が簡単かもしれません。
またAIに記事作成の全てを任せるのは、以下のような問題点やリスクがあるため、現時点ではオススメできません。
- 質の問題
AIが生成する記事の品質はまだ不十分です。また、AIは誤った情報を生成する可能性があります。 - 権利の侵害
著作権侵害などのリスクがあります。
誰もが知っている独自性のない情報には、もちろん価値がありません。自分にしかない情報、つまり一次情報(体験、感想、自分で集めたデータなど)が非常に重要になります。自分にしか出せない独自性を追求しましょう。
補助ツールとしての活用
AIはあくまで補助として活用しましょう。以下のような使い方が考えらえます。
- 調査と分析
市場調査やキーワード調査など、情報収集はAIの得意分野です。最終的に自分でチェックすることが前提ですが、積極的に素材集めとして使えます。 - アイデア出し
記事の構成を自分で考えた後にAIにも考えてもらう、自分の記事を見てもらい他に必要視点や論点があった方が良い内容を貰う、記事の叩き台を作ってもらうなど、抜け漏れがないか、自分にはなかった視点がないかを確認する目的で活用しましょう。 - 画像や図解の作成
記事内の画像や図解の作成はかなり楽になります。元データが自分の記事なら著作権の問題も起こりにくく、非常に使いやすいです。
AIO・GEO・LLMO対策
基本的には既存のSEO対策の延長と考えるのがいいでしょう。AIが登場したからといって、今までと変わりません。GoogleはAI生成コンテンツだからといって評価を下げることはなく、制作方法に関わらず高品質なコンテンツを評価すると明記しています。ただし、検索結果のランキング操作を目的とした自動化はスパムであり、ポリシー違反となるため許容されません。
現時点では、個別のAIごとに対策を考えるのは個人ではとても難しいです。その理由のひとつが、AIの変化です。ほぼ毎日変化しているといってもいいほどに更新されているため、個人で対策するのは手間がかかってしまいます。