ネット情報が信用できない理由とは
ネット情報が信用できない理由についてです。ネットの情報が信用できないことをネットで調べているという状況がまた奇妙ですが…、ネットに限らず、正しいことよりも、自分にとって都合のよいことを言いふらす人がいるので、ネットの情報は信用度が低いです。そして、発信者の問題だけではなく、手軽で短くてわかりやすい情報を手に入れようとするユーザーにも問題があると思います。
信用できないと言われる理由
ネットの情報が信頼できない理由はこちらリンク『ネットの情報は信用できるか(PDFファイル)』が参考になります。要約すると次のようになります。
- 誰でも発信できる
- 発信者以外の人(第三者)がほんとうかどうかチェックせずに公開されている
つまり、情報を書いている人の素性(正体)が不明であり、確認している人もいないようなので、信用できないと言われています。
これに対して書籍は書いている人が明確で、出版社が内容を確かめているのでネットの情報よりも信用できるとしていますが…、出版社が本を売っているのは、本当のことを伝えるためではなく、お金を稼ぐためです。
もちろん、ただひたすら儲けるために本を販売しているわけではありません!お金のためにやってる書籍ばかりではないということなんですが、それはネットの情報も同じです。つまり、書籍だろうがネットだろうが、自分や会社にとって都合のよいことを書くことがあり得ます。
発信者
ネットの場合は誰でも手軽に公けにできるので、よく考えずに書かれた内容や、特に専門家でもない人の感想などが多いです。ネットで検索してみると、日記みたいな情報も多いです。また、たくさんの記事を用意するため、企業がクラウドソーシングなどを利用して学生などを安く雇って記事を書いている場合もあります。
そういうわけでネットは信用できる情報をみつけるのがとても大変です。
機械による校閲
ネット検索に表示される段階で、ある程度は機械によるチェックを受けています。手動のチェックもありますが、よほど狂った記事(未成年を傷つけるとか、特定の人を攻撃するとか、そういうヤバイ内容)でない限り、たいていは表示されます。
そのページが広告を表示している場合はやや厳しいチェックを受けていますが、信用できるかどうかなどをチェックしているわけではありません。
厳しいテーマ
ちなみにですが、ネットの情報が重大な悪影響を及ぼすテーマは検索エンジンが信憑性を慎重に判断しています。具体的には、お金や医療に関する内容などです。資産や健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、検索上位には病院などの記事が表示される場合がほとんどです。
発信はできるけど
確かに誰でも発信はできます。しかし、それが誰かの目に触れるかどうかは検索エンジンが決定しているといっても過言ではありません。検索エンジンがページを表示する方法はグーグル等による謎のAIやシステム(アルゴリズム)によって概ね決まっています。言い換えるならば、ネットの情報というよりもグーグル検索が信用できるかどうかということになります。
所感
ネットに限らず、テレビ、新聞などの情報は鵜呑みにしないことが大切です。
私が思うに、ネットもテレビも新聞もだいたい信用度は同じです。良い物もあれば悪い物あるという考え方です。いずれも、娯楽としてみているだけなのになんか知識を得たように思ってしまうのは危険です。どうしても正しい知識を得たい場合は、面倒ですが、すべてのメディアをチェックするのがいいと思います。以下では地球温暖化を例にして、体験談をご紹介したいと思います。
地球温暖化について
地球温暖化についてネットで調べると、「地球は温暖化していない」とか、「二酸化炭素は原因ではない」とか、いろいろな説が登場します。温暖化に対する対策が必要という情報がある中で、それを否定するような情報もいっぱい出てきます。これはまさに、正しいことよりも、自分にとって都合のよいことを言いふらす人がいるという状況です!
ということで私は本を読みました。『現代気候変動入門』という本は、否定的な意見の人がいることを踏まえた上で、正しいことを伝えようとしています(温暖化は間違いなさそうです)。
ものごとを理解するには、結構な時間がかかります。温暖化くらいの問題になると、説明するだけでも凄い分量が必要になるはずです。ネットとかテレビとかユーチューブとかで、30分や1時間で手軽にすべてを把握できる問題ではありません。それでも温暖化をテーマにすると、なんか面白そうなところだけをピックアップして、伝えることになってしまいます。素振りとか走り込みなんかみても面白くないから、とりあえずホームラン打っているところを見せるみたいな感じです。
だから結局、詳しく説明してある書籍が信用できたというわけなんですが、もしも手軽に5分くらいでわかりたいと思っているのなら、もう調べるのをあきらめた方がいいと思います。